職場で周囲から若く見られる5つの習慣


職場で周囲から実年齢より若く見せる(見られる)ポイントについて紹介したい。いずれも、私が取材を通して会社員と接してきて感じていることだ。この中には私が会社員だった頃の経験を元にした部分もある。ここでいう「若く見られる」というのは、若僧(若輩者)に見られることではなく、若々しく元気があると思われることを指す。30代になり40歳を超えると、周囲から若く見られることは難しいことかもしれないが、ちょっとした工夫で、5~10歳は若く見られる人も多い。ぜひ、参考にしてほしい。



1.常に動きを素早く

 動きが鈍いと、周囲に「疲れて、くたびれた人」という印象を与えかねない。職場での普段の動作は、できるだけ、てきぱきと早く行なうにしよう。例えば、歩くのが遅い人。これだけで、あまり印象は持たれない。こういう人は可能な限り、素早く歩くように心がけたい。小走りでとまでは言わないが、特に廊下やエレベーターを出たところなど、他の社員とすれ違う可能性が高い場所では注意したい。机に向かって作業をする時の動作もスピードを上げることを意識したい。資料を机の引き出しから取り出す時もそうだ。PCでキーボードを打つスピードも、できるだけ早いほうがいい。

 こういった1つずつの動作がテキパキしているだけで、「仕事ができる人」「仕事に前向きな人」といった印象を持たれやすい。周りに「ハツラツとして、前向きで、懸命に働く」という印象も与えられる。これイコール“若い”という印象につながるのだ。少なくとも「疲れたオジサン」「やる気のない人」といった印象は持たれないだろう。机の上での作業を素早くするためには、書類、文房具など、机の上を日頃からきれいに整理しておくことも大切だ。そのあたりもきちんと心がけておきたい。




2.清潔感のある身だしなみと流行や季節を意識した服装

 当たりまえだが、20代は20代らしく、30代は30代らしい恰好をしたほうがいいわけだが、大切なのは清潔感と、流行をある程度意識したスタイル。清潔感は出社前や仕事の途中、自分の顔を鏡できちんとチェックするだけでも、意識が変わってくるはずだ。また、時折、紳士服店などをのぞく習慣を作るだけでも、スーツやシャツ、ネクタイなど、その時の流行を知ることができる。

 もうひとつは季節感。例えば、シャツやネクタイなどは、たとえ「オールシーズン仕様です」とショップ販売員から勧められたとしても、真冬に着用する場合、無理があるものもある。販売員の考えやセールスの方法もあるかもしれないが、季節ごとに着るものには気を遣うようにしたい。なお、仕事中は常に背筋を伸ばすなどして、よい姿勢を保ちたい。たとえ、人気ブランドの高級なシャツを着ていたとしても、猫背では若く見られることはないだろう。




3.髪の手入れも

 男性の場合、早い人は20代でも白毛が目立つことがある。30代半ばから後半になると、白毛や髪が薄い人が増えてくる。白髪の場合は、黒く染めることも考えてみるといいのかもしれない。ただし、頭皮などがアレルギーになることもある。まずは、ベテランの理容師・美容師などに相談をすることをすすめたい。

 一般論としていえば、髪が黒々としていると、実年齢よりは若く見える傾向はある。髪が薄い場合、育毛剤などをつけるパターンが多いのだろうが、限界はあるのかもしれない。これも一般論だが、髪がふさふさとしていると、若く見えるものだが、薄毛が気になっている人は思い切って短髪にしたほうが若々しくみられる可能性がある。早めに何らかの対策をしたり、工夫をして対応をしたい。



4.言葉づかいに要注意

 職場で話すことが、否定的なものばかりだったり、不平不満ばかりだと、その人は「さえない中年のオジサン」といったマイナスの印象を周囲に与えてしまう可能性がある。誰もがなんらかの不満を抱え込んで仕事をしているからだ。そんな時、あえて口にするようなことではななく、むしろ仕事に前向きに取り組んでいる姿を見せるべきだ。そのためには、普段から言葉づかいに注意したい。前向きな言動を繰り返してしいると、自然と周囲から若々しい印象を持たれるはずだ。



5.世の中の動きに敏感になる

 年をとると、世の中の動きに疎くなる人がいる。政治や経済のことには、ある程度、関心を持っているのだが、スマートフォンやPCなどのデジタル機器、ヒットしている小説や映画、テレビ番組、雑誌、ファッションなどにはあまり興味がないという人がいる。高齢者の中には敏感な人もいるが、多くの人は世の中のトレンドや変化に疎い。

 会社員も、30代後半ぐらいになると、ヒットしている小説や映画、雑誌、ファッションなどに関心を持たない人が増えてくる。仕事が忙しくなって、役職にも就くことで、責任ある立場になる。目の前のことに精一杯となり、視野が狭くなりがちだ。

しかし、これもまた周囲に「老けた(落ち着いた)印象」を与えかねない。可能な限り、世の中の動きには敏感であり続けたい。せめて週1回は、本屋に行き、売れ筋の本を手にしたり、数か月に1度、映画館に行くだけでも、効果はあるはずだ。インターネットを効果的に使って、映画やテレビ番組などの情報を得ることも大切だ。

        

2015.6.4  @DIME編集部