ネクタイの種類-柄

基本的に大きく下の4つに分類されます。

1. 無地

2. パネル柄

3. ストライプ

4. オールオーバー



以下 出典: オシャレになる方法、アトリエ イシハラ、ネクタイの知識いろいろ

1.無地(ソリッド)

「ネクタイは無地にはじまり、無地に終わる」とまで言われているほどで、

無地はネクタイの基本中の基本の柄です。


とてもコーディネートしやすいので、紺、茶、ワインレッドを1本ずつ持っておくと重宝します。なお、黒やグレーはカタい印象になりやすいのでご注意くださいませ。


2. パネル柄

モチーフをひとつの柄で表したもので、繰り返しのパターンのない絵画的な柄をパネル柄と呼んでおります。

本来、パネル柄の特徴を活かすには広いスペースが必要で、幅広のネクタイに似合う柄でございます。



3. ストライプ

縞模様です。ネクタイの場合、生地を正バイヤスに使うので大抵45度の斜めの縞模様が基本になっています。


ネクタイの代表的な基本柄で、しましま模様のおなじみの柄で有名です。ネクタイの場合、生地を正バイヤスに使うため、45度斜めじまが基本となっております。

このストライプ柄は最も多く利用されている柄で、50%を超すシェアを保っているようです。それだけに種類も多いのですが、ここでは、ネクタイに利用される基本的なパターンをいつくかご紹介していきます。

●ピンヘッドストライプ

規則正しく、等間隔の小さな点で構成されたしま模様。無地感覚の柄で、スーツやシャツにも見受けられます。


●ヘアーライン

文字通り髪の毛程度の細い線で描かれた無地感覚のしま模様で、線は規則正しく等間隔となっております。

なかでも、1mmくらいの幅しかない非常に細かいストライプは、ミリ・ストライプと呼ばれております。


●ペンシルストライプ

ヘアーラインよりは線は太く、鉛筆で描いた程度の線が細く間隔も狭く、規則正しいしま模様。線の太さや間隔の広狭により、ナローストライプ、リバーストライプとも呼ばれております。チョークで描いた程のやや太めの単色しま模様は、チョークストライプと呼ばれております。


●ブロックストライプ

線と地色部分を等間隔にとった太めの棒じま柄。別名ロンドンストライプとも呼ばれております。


●ダブルストライプ

レールのように2本の線が1組になっているストライプ。レールロール、フレンチストライプとも呼ばれております。また似た柄で、3本の線が組になったものは、トリプルストライプと呼ばれております。


●マルチストライプ

多色使いのストライプを指し、カラフルなことからファンシーストライプとも呼ばれております。虹のように七色を組み合わせたものは、レインボーストライプと呼ばれております。


●オンブレストライプ

しま模様が同系色の濃淡で構成されているのが特徴のストライプ柄です。


●レジメンタルストライプ

レジメントとは連隊のこと。もともとイギリスの連隊旗の色を抜き出してしま柄にしたもの。トラディッショナルルックのネクタイの代表的な柄を指します。クラブタイとも言われております。


●ロイヤルレジメンタル

レジメンタルストライプの間に紋章を散らせた柄。伝統的なイメージを持っており、クレストアンドストライプとも呼ばれております。


●アイビーストライプ

太い線をベースに細い線を組み合わせたしま模様の繰り返しで、4本以上が基本。アイビールックには欠かせない柄です。


●バーチカルストライプ

縦縞を総称してバーチカルストライプと呼んでおります。


●ホリゾンタルストライプ

横縞を総称してホリゾンタルストライプと呼んでおります。


●パターンドストライプ

いろいろな柄をストライプ状にあしらって、見た感じがしま模様になっている柄を指します。


●パターンストライプ

ストライプとストライプの間にほかの柄を入れた複合パターンの模様です。


●オーバーストライプ

柄の上にストライプを走らせた複合パターンの柄です。


●ヘリンボーンストライプ

杉綾からなるしま模様を指します。ヘリンボーンとは、にしんの骨の事で、杉綾に形が似ている事からこの名前がつきました。


4. オールオーバー

オールオーバーとは、全面模様の事を指し、一見して地色の部分が目立つものをスペースドオールオーバー(飛び柄)と区別することもあるが、ここでは、パネル柄、ストライプ柄以外のものはすべてオールオーバーとしてまとめました。

4-1 チェック


格子柄模様を総称してチェックといいます。伝統的な基本柄のひとつで、細かく分類すると多数ございますが、ここではネクタイ柄の代表的なものに絞ってご説明させて頂きます。


●タータンチェック

最もポュラーなチェック柄。色糸の組み合わせと格子柄の大小などで、数多くの変化があり、色彩も美しいおなじみの柄です。元来、スコットランド地方の各氏族がそれぞれ固有のチェック柄をもち、紋章や側章として用いてきました。


●マドラスチェック

多色使いの不規則な格子柄。タータンチェックに似ていますが、こちらは薄地の平織綿素材が多いのが特徴です。インドのマドラス地方の特産品だったことからこの名前がつきました。


●ギンガムチェック

地とたてよこのしまの幅を等しく正方形の柄目にしたもので、2色使いが多いのが特徴です。


●ウインドーペン

文字通り、窓枠のような線で表した格子柄をウインドーペンと呼びます。


●ハウンドトゥース

格子の形が犬の牙に似ていることから、この名がつきました。ドッグトゥースとも呼ばれておりますが、千鳥格子と言った方がわかり易いかもしれません。


●シェパードチェック

基本形は、白黒の2色使いで正方形を表した格子柄。ブロックチェックとも呼ばれております。

4-2 ドット

いわゆる水玉模様のことで、ネクタイにとっても基本柄のひとつ。水玉の大きさによって、小さいほうから順に「ピンドット」「ポルカドット」「コインドット」「シャワースポット」と様々な呼び名がございます。

4-3 紋章柄

家、氏族、その他の団体の印として定まっている紋章を柄としたもの。トラディッショナルルックの代表的なネクタイ柄のひとつです。

12世紀、ヨーロッパにおいて十字軍が敵と味方の区別をするとともに、戦意を奮い立たせるために盾の中央につけたのがはじまりと言われております。もとは貴族の特権でございましたが、いつしか一般にも用いられるようになりました。紋章のひとつひとつには当然ですが言われがあり、何代も全く変化しない紋章があるかと思えば、家と家との結びつきによって部分的に変わっていくものも少なくありません。盾の模様のモチーフになっているのは、ライオン、豹、象、馬、鷲などの動物が多く、他に月、星、鍵、バラ、ユリ、クローバーなども見受けられます。



4-4 ペイズリー

伝統的な基本柄のひとつで、ネクタイの柄として最も代表的なもののひとつです。1985年(昭和60年)頃ヒットしました。

この柄は、19世紀はじめ、イギリス、スコットランドのペイズリー地方でカシミアショールの柄として使われ、世界中に知れ渡り、町の名前がそのまま柄の呼称となりました。しかし、起源はそれよりもかなり古く、インド、パキスタンから発祥したといわれております。もともとは宗教的意味合いが強く、「生命の木」「聖樹」とされる松の種子や実を形取ったものだとか。したがって、水滴柄やアメーバ模様なども含めてペイズリーと呼ぶのは本質的に違うので、これらはペイズリー調柄と表現すべきだと言われております。



4-5  エスニックパターン

民族調柄と置き換えることもできるもので、本来はその国の文化や慣習から生まれた伝統的柄を指します。代表的なものに、インド更紗やジャワ更紗(バティック)、唐草、インカ模様などがあり、何れも花や草木などの植物をモチーフにしている場合が多く、ペイズリーもこの仲間といえなくもありません。

4-6 モチーフパターン

具象柄とも言われており、動物や植物、スポーツ用具など現実にあるものをそのまま使った柄の事をモチーフパターンと呼びます。風俗や流行など時代背景を反映させたものが多く、プリント柄として表現されるケースが大半を占めるようです。花柄のフローラルパターン、アールデコ模様、アールヌーボー模様など様々な派生があります。


営業する上ではどのネクタイが適切か

ネクタイを選ぶポイントとして覚えておきたいことがあります。それは、柄にもビジネスシーンにマッチするものと、カジュアルシーンにマッチするものがあるということです。ビジネスシーンにマッチするものとしてあげられるのは、無地やレジメンタル・ストライプ、そして小紋が挙げられます。


 また、カジュアルなシーンではレジメンタル・ストライプやチェック柄などがお勧めです。そして、ドレッシーにスーツを着飾りたい場合にはドットやペイズリーの柄物がお勧めです。営業職の場合は、無地に近い柄物がおすすめです。また、レジメンタル・ストライプはどこにでも使えるという万能感を持ち合わせるため、一本あれば非常に便利です。


 自分の印象をよりよく演出するためにネクタイの柄はとても重要です。何気なく選ぶのではなく、少し意識して選ぶようにしましょう。


出典: U-NOTE


ビジネスシーンで身に付けるネクタイで      マナー違反となる柄

皆様の多くがスーツに身を通して仕事場に行ったりお客様の所へ訪問されてたりするかと思います。スーツに身を通す際に必ず着用されているのがネクタイです。ネクタイは主流と言える黒や紺のスーツから目立つ唯一お洒落ができるポイントでもあります。 

 

 しかし、色や柄を間違えると、お客様からの印象が非常に悪くなってしまったり、1つ間違えるとマナー違反にもなります。ではどのような柄物のネクタイがマナー違反となってしまうのか、ここでは紹介したいと思います。


柄が派手、奇抜なネクタイ

 虎の紋章が入っていたり、キャラクターが入っているなど、柄が奇抜であったり、ショッキングピンクなど色が派手すぎるネクタイはしていくと品性を疑われてしまいます。ビジネスにそぐわないような柄や色のネクタイをするのは避けましょう。


「スーツとかぶっているもの、冠婚葬祭用のもの

 スーツがストライプ柄なのにもかかわらず、ストライプのネクタイをしてきたり、黒や白で無地のネクタイをするのは、ファッションとしてもおかしいですし、マナーとしてよくありません。  

 自分の着るスーツに合わせてネクタイを選ぶと同時に、冠婚葬祭用のネクタイはビジネスシーンではしないようにしましょう。



 最後に、ビジネスシーンで身に付けるネクタイでマナー違反となる柄として、上記の柄物のネクタイが挙げられます。こちらが何度も注意してもこだわりを捨てられないと言った方もいらっしゃいますが、その柄物をしていくとお客様から後でお叱りを受けてしまう恐れがございます。そのため、マナーとしては目立たない色や無難なネクタイを選択するのが良いでしょう。

出典: U-NOTE