ネクタイの種類-素材

それぞれの糸のもつ品質の長所短所を認識しその特徴を生かすことにより、良質な風合いなどの出来上がりに繋がります。

シルク

上品な光沢と独特の風合いを持ち、繊維の女王とも呼ばれるシルク。軽くて丈夫、弾力性と発色性に優れています。しわになりにくい等の特徴はネクタイの素材に最適です。


ウール

ウールの最高級品といえばカシミヤ山羊の毛であるカシミヤですが、羊毛に限っていえばメリノ・ウールが最も上質で、これは日本のウールの80%を占めます。張りがあり、しわになりにくいです。



麻の中でも、ネクタイに使用されるのはリネン(亜麻)とラミー(芋麻)。リネンは比較的上品で繊細な風合いを持ちます。ベルギー、オランダ産が上質。ラミーは硬く、弾力性に乏しいですが、強度は優れています。いずれも、しわになり易いという欠点はありますが、涼感があり、夏の素材として人気です。


綿

アメリカ東南部の海岸地方、近海諸島で産出される海島綿は、綿糸が細く光沢があり、綿の中でも最高級品種。発色がいいが、しわになり易く、洗うと縮む等の欠点があります。絹、麻、毛等と混紡で使われることもあります。


化学繊維

ポリエステル─弾力性に富み、しわになりにくいです。

アセテート──軽く光沢があり、しわになりにくい。ニット・タイに使われる事が多いです。

レーヨン───絹のような光沢を持ち、染色性に優れていますが、強度は劣ります。